結婚したくないのに親がうるさい時の対処法は?「結婚しろ」はハラスメントにならないの?

バブルの頃には『女性の結婚はクリスマスケーキ』だなんて理論がまかり通っていましたが、結婚に関する価値観は時代とともに移り変わっています。
令和の現代では、女性の社会進出も後押しされ、キャリア向上を含め、性別に関係なく人生を選択できるべきである、という流れになってきつつあるともいえるでしょう。
とはいえ、親からの『結婚しろ』というプレッシャーは時代によって左右される事はないようです。
『結婚したくない』と考える人にとって、親からの口うるさい『結婚しろ』という言葉は、ある種ハラスメントにも感じる事があるかもしれません。
そこで今回の記事では、『結婚したくない』と言っているにもかかわらず結婚を迫ることは、親と言えどもハラスメントにならないのか、また、どうして親はうるさいと感じてる子供の気持ちを知りながらも結婚をおしてくるのかについて調べてみました。
『結婚したくない』と言っても親が結婚をすすめる理由とは?
結婚したくないと言うと必ず親が死んだらどうするの?と言われる
自立するか違う依存先を探せって話なのは最もだけど、だからって結婚や恋愛を強制的にしようとはならない
結婚て人生どう転ぶかわからないのによく簡単にしろと言えるよね— ミク🐻 (@kanmoku11) July 1, 2020

お正月なんてしつこすぎで帰りたくなくなるくらいよ。
親世代と子供世代の結婚観の違いについて
結婚しなくてもいい、と人生の選択肢を増やす事が認められつつある現代でも、未だ親が子供に結婚を催促してくるのはどうしてでしょう?
それは、親世代と子供世代の間に価値観の違いがある事が要因の一つとなっています。
親世代が結婚適齢期を迎えた頃の結婚観は、
- 人生の節目
- 家庭を持って一人前
- 子孫繁栄・跡継ぎ問題
といったものが多くを占めており、親世代の頃は結婚するのが当然の流れとなっていたと言えます。
行かず後家、などといった失礼な言葉が部室枝という認識もなく使われていた時代でもあります。そういった状況下では、結婚しないという選択が受けいれられる方が少なかったでしょう。

- 適齢期になったら結婚して当然
- 女の幸せは結婚
といった考えに固執してしまうのも仕方ないのかもしれません。
しかし多様性が重視される現代に働き盛りを迎える子供世代の結婚観は、結婚だけが幸せの形ではない、様々な生き方が尊重されてしかるべきだ、というものに変わってきています。
キャリアの優先やパートナーとの事実婚の選択など、独身の身軽さを楽しむ事を否定されるような時代ではないという事です。
そのほかSNSの発達などもあって、結婚に対するネガティブな情報が受け取り易くなっているのも、結婚したくないという人が増えている要因の1つなのかもしれません。
価値観の違いを乗り越えるために
こういった結婚観に違いには、生まれた時代や育ってきた環境が大きく影響しています。
親子でも結婚に対する価値観が違うんだ、という事を理解してお互いがその価値観を尊重する事が大切です。
『結婚しろ』
『誰か良い人はいないの?』
と言われ続けるのは確かにめんどうではありますが、だからと言って頭ごなしに否定してはいけません。否定ではなく、親がどうして『結婚して欲しい』というのかその理由を聞き、自分の結婚に対する考えもきちんと伝えるようにしましょう。
そうする事で、お互いの立場や考え方、価値観を理解し合えるようになります。

親としては、結婚して得られるものとして
- 経済的な安定感
- 心の安定
- 可愛い子供
などを提案してくるかもしれません。しかし、自分には自分のライフプランがある事を伝え、今結婚する事がどんな影響を与えるのかについても話す事で、ただ闇雲に結婚を拒否しているわけではない事を伝えるのです。
あなたが大切にしている考えや価値観は、親と言えども踏み荒らしてよいものではありませんが、きちんと説明しないままでは『結婚しろ』と言われ続ける可能性が高いでしょう。
きちんと話し合いの機会を設けて、結婚について話し合ってみませんか。
結婚したくないのに親がうるさい時の対処法は?
実家に帰って散々結婚しないの?子供いた方がいいよ?攻撃を受けてもういいよ結婚して産めばええんやろ…という気持ちになっていたが、東京に戻り1人の時間を取り戻したら全然結婚も出産もする必要なくね?になってる 惑わせないでほしい
— Ka (@l_ka76) January 8, 2025

結婚のプレッシャーにどう対処すればよいのか?
『結婚しろ!』と言われる度ストレスを感じている人も多いのではないでしょうか?『結婚したくないと説明したのに親がうるさいから帰省したくない』という悩みも少なくありません。
では、親からの結婚プレッシャーにどう対処すればいいのか見てみましょう。
1:まずは自分の気持ちを整理する
親からの結婚プレッシャーを『親孝行』だと捉え、結婚しなくてはいけないのか?と悩む人も多いですが、結婚は個人の自由です。
親の期待に応えようとするのではなく、自分が
- 本当に結婚したいのか
- どんな人生を歩みたいのか
についてしっかり考え、結婚観や人生設計における意思を明確にすることが大切となります。意思がはっきりしていれば、結婚についても親との話し合いがスムーズに進むでしょう。
2:第三者の意見を取り入れてみる
自分の意思を伝えても親との話し合いが成り立たず、対立状態になるような場合には、信頼できる人を第三者に立て、その意見を取り入れてみる事も有効です。例えば
- 親しい親戚
- プロのカウンセラー
などを介する事で、もっとお互いの意見交換がスムーズになるかもしれません。
『結婚したくない』という自分の意見に親がきく耳を持たない時は、親と子だけの閉鎖的な関係で話し合わないようにすることが大切なのです。親子ではヒートアップしがちな話し合いも、第三者からのアドバイスを貰う事で意外な解決策が導き出されるかもしれませんよ。

親と子それぞれの考えをうまくまとめてくれるような人が理想的ですね。
そのうえで、話し合う際にはオープンコミュニケーションを取ることを意識してくださいね。感情的にならず、また具体例をもって冷静に話す事がポイントです。
結婚は親子関係をこじらせる要因ともなりかねませんので、落ち着いて話せる機会を作れると良いですね。
親からのプレッシャーを和らげる工夫とは
結婚プレッシャーを回避する為には親との話し合いが一番有効策ですが、しかしすぐに話し合える機会が設けられるとは限りませんよね?
実家が遠く会う事が難しかったり、仕事が忙しくゆっくり話す時間が取れないなど様々な理由があるでしょう。
そういった時は、親からのプレッシャーを和らげるために少し工夫をしてみましょう。
それは、人生設計と定期的なコミュニケーションの共有です。
人生設計の共有については先にも述べましたが、あなた自身が考える自分のキャリアや目標などのライフプランを親にも伝えてみて下さい。それだけでも親からすれば
『この子も何も考えてないわけではないんだな』
ということが分かり、子供の人生にひとまずの安心を得る事が出来るでしょう。
また、定期的なコミュニケーションは、親からの結婚プレッシャーの回数を減らす有効策となります。
マメに連絡を取っていれば、結婚の話題に終始する事なく、仕事や趣味の話など日常会話がメインとなるからです。滅多に連絡を取らないから、親としては気になっている最大の関心事である『結婚はどうするの?』といった言葉が第一に出てい仕舞うのだと心得ましょう。

親の関心ごとや趣味にも耳を傾け、一緒に過ごす時間だけでなく、電話する回数を増やすだけでも共通話題が増えますので、結婚以外の話題を作るためにも、親とのコミュニケーションは積極的に取った方が良いと考えられます。
『結婚しろ』という言葉はハラスメントになるのか?
昨日は会社関係の人達にお誕生日をお祝いしてもらって
わざわざケーキを準備して貰えて嬉しかったけどさ
後半ずーっと結婚しろハラスメント。
「結婚に向かないなんて、向いてる人の方が珍しいんだから」
「理想が高いんじゃない?妥協も必要だよ」…— なめてゃとお呼びなさい🍚 (@kaonamesan) July 3, 2024

ハラスメントとは?

では、『結婚しろ』という言葉はハラスメントに該当するのでしょうか?
日本の法律では、職場や学校におけるハラスメントに関する規定はありますが、家庭内のハラスメント行為には明確なものがありません。そのため、法的にはなんとなくスルーされているわけですが、家庭内と言えども人権は尊重されるべきものなわけですから、精神的苦痛を感じるほどの行為であれば、専門家に相談する事も推奨されています。
専門家というとカウンセラーや弁護士などプロを思い浮かべるかと思いますが、急にそういった機関を頼ることに抵抗がある場合には、自治体の相談窓口やNPO法人など、もう少し身近に感じられる所に相談するのも良いでしょう。
1:自治体の相談窓口に行ってみる
自治体の多くが、専門のカウンセラーや法律のプロをに対応して貰える窓口を設けており、そこでは家庭内の問題やハラスメントに関する相談が出来ます。
弁護士事務所を訪ねる緊張感に比べ、自治体の相談窓口というのが心理的ハードルを下げているのか、意外とこの相談窓口を利用している人は少なくありません。
多くは、日時指定のうえで時間30分無料、のような形を取っているようですので、まずは最寄りの相談窓口を探してみましょう。
2:NPO法人や支援団体に行ってみる
これらの団体は、様々な問題に対する専門的知識を持っているだけでなく、その経験値も高い事が特徴です。
実際に同じような問題に対処したことがある、というのは大きな安心感に繋がり、またそのアドバスも具体的かつ無理のない方法で支援を受ける事が出来ます。
インターネットでお住まいに地域を指定して検索すると、いくつかの支援団体がヒットするかと思いますので、一度問い合わせてみては如何でしょうか?

心のケアと自己肯定感を高める方法
結婚プレッシャーは、じわじわとあなたのメンタルに負荷をかけています。それらはやがてストレスとなり、心を蝕まれたり親子関係を歪なものにしてしまうかもしれません。
そうならないために、心のケアには早めに取り組みましょう。
ストレスは、できるだけ自分で管理する事が重要です。
ヨガやジョギングなどの運動で体を動かしたり、趣味に没頭できる時間を確保する事は心のバランスを保つ事にも役立ちます。
自分のメンタルケアを疎かにしないという事は、親からの結婚プレッシャーの限らずどんなトラブルにも冷静に対処できるようになりますので、意識的に行うと良いでしょう。

お気に入りの文房具を揃えて、その日1日を振り返り文字にすることで、苛立ちを可視化出来るだけじゃなくて、次はどうしようとか対処法を考えたり、書くだけでストレスが消化されることもあるのよ。
ストレスをため込まないメンタルケアは、自己肯定感の向上にも繋がります。
自分がされて嫌な事を明確に掴み、それを溜め込まないよう自分でコントロールできるという事は、自分の意思を肯定し尊重することでもあるからです。自己肯定感が上がると、親からの結婚プレッシャーにも冷静に対応する事が出来ますので、こちらもまた意識的に取り組むと良いですよ。

大人になると褒められる機会ってすごく減るけど、例えば二度寝しないで起きられた朝とか、亡くしたと思ってたペンが出てきた、なんて小さな褒める事じゃないと言われそうなことでも
『よくやった私!』
って思ってる。そうすると心が前向きになるのよね。
まとめ
結局何を選ぶかどうするかって周りが何言ってもどう動いてても最後は自分の決断で全部結果は自分日返ってくる。私は辞めたことを後悔はしてないけど、辞めない未来、在職中に結婚して育休に入る未来はどんなのだったのかなぁってちょっとだけ思う。
— ねるこ (@nerK1EuXoA) December 29, 2022
今回は、結婚したくない人にとって、親からの『結婚しろ』という言葉はハラスメントにならないのかについて調べ、また親をうるさいと思うほどの結婚プレッシャーへの対処法についてもまとめました。
『結婚しろ』と圧力をかける言葉は、たとえ親子間であってもハラスメントと言ってよいでしょう。なぜならハラスメント行為とは、相手が嫌がる言動を繰り返す事だからです。
親からの結婚を促す言葉がうるさいと感じた時は、『結婚したくない』という自分の考えや価値観を含む結婚観とライフプランについて話し、共有してみましょう。具体的な人生設計は親の不安を和らげることに繋がり効果的です。
それでもしつこく結婚結婚と言われる時には、専門家にアドバイスを求めるのも有効です。
いきなり弁護士事務所に行くのはハードルが高いという方でも、各自治体に設けられている相談窓口にてプロに相談してみてはいかがでしょうか?専門家のアドバイスには、自分では思い浮かばなかった方法や工夫がありますし、また誰かに話を聞いて貰うだけでも心が軽くなったという方もいます。
親としては子供を案じて『結婚は?』と聞いているのでしょうが、しかしそれをストレスに感じながら受け入れる必要はありません。
心のケアや自己肯定感を高めながら、自分らしい人生を歩むための方法を見つけられるよう応援しています。